日本産・国産を謳う電子タバコリキッドはなぜ成分検査結果を公開するのに原産国証明書は公開しないのか?
日本産や国産を全面に押し出す電子タバコリキッドが増えてきましたね。
国産リキッドが増える事は大変喜ばしい事なのですが、国産電子タバコリキッドの多くに不審な点があります。
以下にその理由は簡単にまとめました。
1.原産国証明書がないor公開していない。
そもそも原産国証明書自体公開の義務はないのですが国産リキッドを謳うメーカーのほとんどが成分検査をした「検査報告書」が公開されています。
これも公開義務はないのですが、昨今の業界的に分析結果を開示して、安心して購入・利用して頂くという意図が見えます。
しかし「安心の国産です」とPRし、検査報告書は公開ているにも関わらず、原産国証明書は公開されません。
勝手な予想ですが一般的に考えられる理由としては、
- メーカーは日本だが製造地は海外で国産ではない
- パッケージを変えただけの海外産OEM品で国産ではない
- ちゃんとした環境が整った工場で製造していないハンドメイド品
というのが考えられます。
1.2.は論外ですが3.は国産なのですが、それで国産と言えるのか?という疑問符が残ります。口に含み水蒸気を吸引するものなので、消費者は成分等を気にしているのに、ちゃんとした環境の整っていない粗悪な環境で製造されたモノを販売していいものなのか・・・という個人的には思います。
そもそも消費者が国産を求めるのは海外産は粗悪なイメージがあるのでそこはやはり安心のジャパンクオリティ、MADE IN JAPANなら安心という心理から、国産を求めるのに、その日本国内で生まれた商品がいい加減なモノだと、日本ブランドが損なわれる気がします。
大手食品メーカーでは表記ミスがあっただけで膨大なコストを掛けて、商品を回収し破棄するという程の徹底ぶり。そういう日本企業の対応・体質が日本の信用を上げていると思います。
ただでさえ電子タバコ業界は現在デリケートな状況なので、国産を謳うのであれば、国産である証明をした方が個人的には思います。
また消費者の方も「国産」という表記だけに惑わされずに、開発・製造背景も確認の上購入される事をオススメします。
2.成分を決めて製造しているので成分分析をする必要がないにも関わらず他社に成分分析依頼をしている
成分分析をしているので安心!というのも一つのPRポイントですが、そもそも国産であれば、製造時に工場が成分を決めて配合をしているので、そのままその内容でSDSを作成・発行できるのに、わざわざ民間の検査センターに依頼しています。
もちろん信用のある検査センターに依頼する事により安心度や信用度が上がるというのもありますが、逆に自身の依頼している工場or自社の工場がSDSの発行ができないというのをPRしている気もします。
そもそも成分表や検査結果を開示する義務はないのですが、他社に依頼した検査結果をPRしてる=海外産orハンドメイド品という風に捉える事もできます。
少しでも怪しいと思ったら、製造環境を問い合わせしてみるのもアリだと思います。
産地で問題になったマクドナルドは仕入国・加工国など細かく明記する様になってますが、電子タバコのリキッドも製造場所・製造環境や製造中の工場の様子などもPRしてあると安心しますね。